東京医大の女子減点、子持ち女医にとっては衝撃でした

こんにちは。

昨日まで家族で夏休みの旅行に行っていたのですが、Yahooニュースで東京医大の入試における女子減点を知り、ガクゼンとしてしまいました。

楽しい旅行中によくもこんな :evil:!と 腹立たしいやら悲しいやらで、複雑な気持ちになりました。

ちょっと日はたってしまいましたが、この問題について思うところを記事にします。

↓このまえは裏口入学について書いたばかりだったのに・・・

医学部受験医学部裏口入学の実態や医師国家試験に思うこと

東京医科大学が入試で女子の点数を一律減点していました

 

 

  • 2011年頃から、女子受験者の入試点数を一律で減点していた
  • 女子の割合を3割程度に抑えるのが目的
  • 女医は妊娠出産で退職したりするので割合が増えては困る

とのことです。

わたしは東京医大出身でもないし、受験したこともないけれど、これはひどいと思いました。

それと同時に、他の大学でも同様のことが行われている可能性が高いと思いました。

ずいぶん前から、入試で女子の割合を抑えているというウワサはありましたが・・・

 

わたしはアラフォーの3人子持ちの女医です。

わたしが受験したのはもう約20年も前のことではあるのですが、その頃からこの手のウワサはありました。

つまり、

医学部入試における女子合格者が急速に増えてきていて現場が困っているのでこれ以上増えないように手を回している。

ただ、さすがに点数操作までするのは想定外で、入試の科目を工夫しているというウワサでした。

  • 英語の配点を低くする(女子は英語が得意なことが多い)
  • 数学の配点を高くする(男子の方が数学が得意なことが多い)
  • 理科では物理を必須にする(女子は物理を苦手とする子も多い)

などです。

これに関してはまあ受験生の間では公然と言われていました。

まあ、どういう学生が欲しいかというのはそれぞれの大学の考え方ですので、

ついでに言うと、高校生なんて純粋ですので

「英語はそこそこでいいから、数学的な考え方が得意で、ついでに(医学にはあんまり関係ないけど)物理が得意な学生さん、カモン!」

というのであれば、それは仕方ないとみんな納得して居ました。

 

しかし今回のことは、それぞれ個人の特性や努力の結果ではなく、「性別」という生まれ持ったものだけで差別されるという、決して許されない行為だと思います。

基本的に、医師になるには大学医学部に入らなくてはいけません。

その入試の部分で女性というだけで減点される。

イコール、男性というだけで下駄を履かせる

このやるせなさ、腹立たしさは大学入試関係者の男性にはわからないのかな・・・。

適切な例ではないかもしれませんが、悔しさを例えていうなら、

「黄色人種は白人より劣っているから減点」

と言われているようなものですかね。

怒りとともに、虚無感というか、悲しい気持ちになりますよね。

 

現代日本において、教育という最も平等であるべき事柄に、ここまで露骨な差別が存在する。

これには突然「ヒザカックン」されるような衝撃をうけました。

(いまいち伝わらなかったらごめんなさい・・・。)

家がお金持ちでなくても、運がなくても、唯一「受験」だけは平等であると信じていたかった。

特に国公立の大学や、今回の東京医大のように公的な補助金が入っている大学は。

 

医学部に入学してからは男女で差があったか?

 

さて、苦労して入った医学部のそのさき。

学生生活では男女差別はあったでしょうか?

わたしの出身大学(国公立大学)は比較的女性の割合が高く、平均して3割程度でした。

医学部以外のほとんどの大学でもそうだと思いますが、大学教育においてはまったく性別は関係ありません。

入学から卒業まで、全く同じ条件で学習します。

  • 深夜まで続いた解剖実習
  • 1日10時間以上に及ぶ試験勉強
  • 病院実習での看護師さんからの辛い仕打ち(笑・・・えない)
  • 長時間手術の実習(耳鼻科は長い!)

などなど、体力的にも精神的にも辛いことはありますが、性別に関わらず協力して学生生活を送ります。

本当に、男子だからどう、女子だからどう、とかは考えたこともありませんでした。

生理中に長時間のオペ実習にあたったら地獄・・・とかはありましたが・・・。

能力的にも男女で差があることもありませんでした。

卒業するときの主席は女性でしたね。

一般的な特性として、女子はコツコツ真面目に勉強するひとが多かった気がします。

男性はギリギリまでゲームとかして遊んでいる人もおおくて、最後の数日でテストをクリアするレベルにまで仕上げてくるのがすごいなあと感心していました。追い込み型ですね。

卒業後、妊娠出産までは男女に働き方の差はない

 

卒業して、各大学病院や一般病院で臨床研修が始まります。

いわゆる就職試験のようなものがある人気病院もありますし、人手不足なのでほとんど試験らしい試験をしない病院もあります。

人気病院では男女の比率をある程度決めているところもあるかもしれませんね。

すこし前は特に外科などで「女子お断り」と公言する医局もあったようです。

非常に腹立たしいですが、大学入試と違い、すでに医師にはなっているので就職先を変えることで対応することも。

わたしは一般病院で2年間の臨床研修(内科、外科、小児科、産婦人科、救急科など決められた科を数ヶ月ずつローテートすること)を受けました。

ここでも研修内容に男女の差は全くありませんでした

女性だから当直が免除とか、生理2日目だからオペ入らなくていいとかも当然ありません。

男女ともに仕事は全く同じであり、給与も同額です。

違うのは異性からのモテ度だけです 😯 )

 

妊娠出産で女医が退職し、現場が混乱しているのは事実だけれど、それは別問題です。

 

西川史子さんがTVで女性の割合を抑えることを「当たり前」とおっしゃったようですね。

確かに、以前はほとんどいなかった女性医師が数十年でこれだけ増えて、現場が混乱したり立ち行かなくなってきていることは事実かもしれません。

子持ち女性医師が増えることで、男性医師や子供がいない女性医師に負担がかかっている側面もあります。

(↓実際、わたしも子供が3人生まれて常勤医師をやめました。)

キャリアについて考える。私がフルタイム勤務をやめたわけ

それは改善していかなければならない。

でもそれは

 

「今のシステムで働けない医師の割合を減らす(=女子学生を減点する)」ことではなく、

 

今の医師の勤務体制は「男性が妊娠出産・家事育児を全て放棄(妻に丸投げ)してつくりあげたシステム」であり、今にそぐわないことを認め、

 

「性別を問わずどの医師も継続してはたらける新しいシステム」をつくること

 

だと思います。

もちろん一朝一夕にできることではないけれど。

女性医師が増えている、この流れは変えられないので

やっていかなければならないことなのです。

 

 

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