医学部女子減点をすべきでない理由

こんにちは。

台風やら猛暑やらで、もう今年の夏はよくわからない感じになっていますね・・・。

こんなときは仕事にもいかずに自宅でのんびり過ごしたいものです・・・。

 

前回の記事で、書ききれなかったことがあったのでもうすこしだけ記事にしました。

今回のテーマは「医学部入試で女子減点をすべきでない理由」です。

前回記事はこちら

東京医大の女子減点、子持ち女医にとっては衝撃でした

本当に女性は医師の仕事にむかないのか?

 

外科や救急、当直など体力気力ともに必要なので、そもそも女性には向いていないのではという方もいらっしゃいます。

外国では医師の半数以上が女性、という国もあるのですけれどね。

まあ、一般的に、男性の方が女性よりも力があることに異論はありません。

しかし、そもそもいわゆる「筋力」といった面が必要となることはあまりありません。

患者さんを持ち上げることもまずないですし・・・。

女性の介護士さんが日常的に患者さんを支えたりしているほうがよっぽど力使いますよ。

整形外科の手術などで力が必要になることもある!というのはわかりますが、

それならば、一般的に手が小さい女性の方が小児の手術など術野が小さいところには向いている、という見方もできると思います。

当直や術後管理をするのに徹夜になったりするので体力が必要、というのは現時点では正論です。

しかし、当直あけは確実に休みにする、術後管理はグループで行うなどを徹底すれば体力にたよらない勤務ができます。

そもそも当直明けにそのまま外来診療に突入すると、はっきりいってパフォーマンスが下がります。

処方ミスをしそうになったり、患者さんに優しい気持ちが持てなくなります。

これは別に女性だからというわけではなく、男性も同じです。

 

女性医師が増えないことによるデメリットは?

いつまでたっても男性優位のしくみがかわらない

わたし自身は別に「男尊女卑反対!」と普段から考えているわけではないのですが

ふつうに「不便だな」と思うことはちょこちょこありました。

今まで体験してきたことからわかりやすいものをあげると、

  • 女子トイレ、女子ロッカーがない
  • 当直室が男女共用で、汚く、エロ本が転がっている 😈
  • 会議の時間が18時からなどおそい

など、小さなことですが女性にとってはストレスになります。

まあ、当直室にあるのはゴルゴ13のことが多いですが・・・。

会議時間が遅いのは独身時代は問題ありませんでしたが、子供が産まれた後は大変でした。

周囲に根回しをして、早い時間に変えていただいたのはありがたかったです。

男性だらけだとそもそも自分に不便がないため疑問にも思わないことらしいです。

周りの男性たちが優しく理解がある方ばかりだったとしても、いや、だからこそ

周りに女性がひとりだけだと、自分さえ我慢すればいいと思ってしまいます。

でもだんだんやはり辛くなって、他にもっと良い職場があれば移ってしまいます。

そして、いわば「オス化」スイッチをいれられるひとしか生き残れず、

「あの人みたいにはなれない・・・」と敬遠され

ますます現場に女性が近づかなくなってしまいます。

女性が増えることで集団として意見や希望を言いやすくなるメリットがありますよね。

女性医師がふえることによる社会的利益を患者さんがうけられない

女性医師に診療してもらいたいという患者さんは多いです。

特に、

  • 産婦人科の診療
  • 乳がんなど乳房の診療
  • 一般健診など、差し迫って具合が悪いところがない人

などははっきりと女医希望の方も多いです。

もちろん「はずかしいっ!/// 」ということもありますが、

女性ならばこの症状をわかってくれるはず、という期待ももっていらっしゃいます。

やはり自分が経験していることは親身になれることもあります。

私自身、出産後に妊婦さんへの理解が格段に深まりました。

何ヶ月頃はどういう体調で、どういう心境のことが多いとか、意外と「たまごくらぶ」で学んだこともたくさんあります(笑)

また、これまでにいくつか

「女性医師が治療に当たった方が治療成績が良かった」といった結果が出た論文があります。

内容の妥当性やその理由を明らかにするのは難しいのですが、

「男性医師に診察してもらうのをためらっているうちに、病気が進行してしまった」

という解釈はあるかもしれません。

女性医師が増えないことのデメリットは患者さん側にもあるということです。

じゃあ、解決策は??難しいけど、考えてみる。

 

一介の子持ち女医のわたしが解決できる問題ではないですが、頑張って考えてみると

ずばり

  • 医師を増やす
  • 医師の業務範囲を狭める

しかないのでは・・・。という結論になりました。

女性のカバーをするというより、そもそもの業務量を減らすことで女性も男性もみんなにメリットがある方法を模索したいです。

だって、育児家事をするのは女性医師だけではなく男性医師も同じだし、

誰にでも体調不良や介護で働きかたをセーブする必要がでてくるかもしれないのだから。

医師の絶対数をふやす

医学部定員数の増加はすこしずつやっていることですが反対意見も多いです。

 

でも「女医をの割合減らす」という考え方は

キツイ業務をしない人間をへらす、ということで

「みんなで平等にキツイ仕事をしよう!」ということだと思うのですが

そもそも男性医師だらけだった頃から医師は超過勤務が一般的でしたよね。

だったら、キツくならないような人数が必要なのでは?

それに、それを言ったら例えば

「作家になった男性医師」や「開業してキツイ病院勤務をしなくなった男性医師」なども同様に責を負うわけです。

「妊娠・出産・育児」という社会的にも大切なことを担っている女性が疎まれるような、現在の人手不足じたいが問題なのじゃないかなと思います。

あ、もちろん女性医師も、可能な範囲で勤務をつづけることは自分のためにも、医療のためにも大切だと思っています。

一時的に仕事をセーブしても、子供がおおきくなったら勤務を増やすとかね。

医師の業務範囲を狭める

 

なんでもかんでも医師がやりすぎの病院も多いです。

わたしは今非常勤で数カ所の病院、クリニックなどで勤務していますが、医療機関によって医師がやる範囲が全然違くてびっくりしています。

とあるクリニックでは外来で「電子カルテ入力代行」のかたが専属で一人ついてくださいます。

  • 患者さんとお話ししたこと⇨全て入力してくれる
  • 検査依頼、処方、次回予約⇨全て入力してくれる

わたしは、PCではなく患者さんの顔をみて話せます。

入力代行の方が入力している間に、患者さんの病態のまとめや考察をすることができます。

そして何より、自分で全てしなければならない場合の7割くらいの時間で終わります。

 

このようなスタッフとの連携により、まだまだ医師の過剰な負担を減らすことはできると思います。

(クリニカルナースの導入などは少しずつ進んでいるのかな?)

やっぱり入試の時点で女子減点は絶対してほしくない!

 

いろいろ書いてきて疲れました 😆 が、

最後に思ったのは

「自分の娘が減点されたら?」ということ。

例えば、お友達の男子と一緒に受験。

お互いに切磋琢磨して、すべてをかけて必死で勉強して。

本番ではその子よりも10点も多く得点した。

でも「女子だから20点減点しました」と、娘が不合格にされた。

 

がんばった娘に言えますか?

「女の子だから、しょうがないね」って。

 

わたしは、絶対いやです。

 

 

こんな長文を読んでいただいてありがとうございました。

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